本文へスキップ

総合医学研究所は”若手の育成・支援”を推進しています。

お問い合わせはTEL.0463-93-1121

〒259-1193 神奈川県伊勢原市下糟屋143

   

感染免疫機能部門 部門長:細川 裕之



血球細胞の発生や機能、がんの発症に重要な働きをするRUNX転写因子が、Notchシグナル依存的なT細胞の発生段階においてゲノム上の結合領域およびターゲット遺伝子をダイナミックに変化させることが明らかになってきた。我々はT細胞をモデルに、細胞系列特異的なクロマチン構造および遺伝子発現プロファイルを確立する生理的なNotchシグナルとRUNX転写因子の作用機序と、その破綻によるT細胞の腫瘍化の分子メカニズムの解明を目指す。


 

炎症性腸疾患(IBD)のうち、クローン病(CD)は全消化管に生じうる非連続性病変と全層炎症となり、その後線維性の腸管狭窄を起こすことが知られている。一方、CD患者の腸管の炎症部において接着性侵入性大腸菌(Adherent-invasive Escherichia coliAIEC)が高頻度に分離されることが報告されている。我々は、この菌の存在が腸管の慢性炎症を持続させ腸管線維化を誘発することを示しており、さらにこの細菌の特異的治療の確立を目指し本研究は行われている。


 

腸内細菌叢は生体の恒常性維持に密接に関係する。我々は、消化管内共生細菌や感染性病原細菌と宿主の相互作用システムを、分子・細胞・個体レベルで多角的に解析し、細菌・宿主応答のバランスの崩壊が引き起こす疾患の発症メカニズムの解明に分子レベルで迫ります。


 


間質性肺炎の急性増悪やウイルス性肺炎などで生じる急性肺障害は致死的となるが、臨床で使用されるステロイド薬は一定の効果を得られる一方で、創傷治癒を遅延や易感染性をといった有害な側面もある。こうした背景から、既存のステロイド治療に代わる急性肺障害に対しての治療法の創出を目標に、肺胞上皮細胞のバリア機能や創傷治癒に対して新たな標的となる因子についての検討を行っている。




ページの先頭へ